Twitterでモレなく検索する方法


この記事を書いているのは師走に入ってすぐ、年末年始休暇が楽しみで仕方ない今日この頃です。みなさまいかがお過ごしですか。

12月ということで各社プロモーションに拍車がかかっており、Twitterでもたいへん盛んです。毎日のように新しいキャンペーンが始まっては終わり、始まっては終わりを繰り返しています。

プロモーションを大体的に行うと、キャンペーンに当選したいユーザーたちがほぼほぼですが、企業に対する声というのも多く増えるものですが、この時期エゴサを行う広報担当の方もたくさんいるでしょう。

そこで今回は「うちの製品はどんな評判だろう」「このキャンペーンの反響どうかな」そんなことをTwitterで検索して調べるときに覚えておくと便利なことをしたためます。

Twitter検索の穴

Twitterをよくお使いのみなさんならよくご存知かと思いますが、TwitterはGoogleほどの検索補完機能を有していません。誤字があってもそのまま検索されますし、かな表記とカナ表記も考慮する「ゆらぎ補完」にも対応していません。

また、Twitterオリジナルのハッシュタグについても不十分なところがあります。ちょうど羽生善治さんがニュースになっていたので取り上げますが、「永世七冠」と検索するのと「#永世七冠」で検索するのでは異なるツイートが表示されることでしょう。

モレなく検索する方法

ではこの穴を埋めるにはどうすればよいか。検索する私達が代わりに気を利かせて検索ワードを作ってあげればよいのです。

Twitterの検索窓では正規表現が使えないものですから、検索オプションのAND検索とOR検索を駆使して抜け漏れないようにします。

まずは検索したいワードのゆらぎを考えてみましょう。たとえばビールなら「ビール」「びーる」「beer」「麦酒」などですね。基本的に対象のワードをひらがな・カタカナ・漢字・英字(英単語)に変換して列挙するといいです。

列挙したら、これらをハッシュタグにしたものも用意します。「#ビール」「#びーる」「#beer」「#麦酒」も準備できました。あとはこれをORで繋ぐだけでOKです。

よって、検索ワードは「ビール OR びーる OR beer OR 麦酒 OR #ビール OR #びーる OR #beer OR #麦酒」となります。ORは半角、ORと各単語の間に半角スペースを入れることを忘れないように、またハッシュタグも半角にしましょう。簡単ですね。

少し複雑なワードを検索するとき

「ガッツ石松」についてツイートしている人を思い浮かべてみてください。たぶん彼らの多くは「ガッツ石松」と打ち込んでいたり「ガッツいしまつ」と漢字がひらがなだったり「ガッツイシマツ」と全部カタカナだったりと、様々な組み合わせが想像できると思います。

なので、この「ガッツ石松」にもゆらぎ対応したい、でも「ビール」のときのようにやるのは面倒くさいし現実的じゃないですよね。そこで試してもらいたいのが次のような形式の検索ワードです。
(がっつ OR ガッツ) (石松 OR いしまつ OR イシマツ)
ビールの時と同様、ORは半角、ORと各単語の間に半角スペースを入れることを忘れずに、今回はさらに()同士の間にも半角スペースも忘れないようにしてください。

この検索ワードはどういう意味か。結論から言うと、数学の授業で教わった式の展開と同じ考え方です。つまり、この式を展開すると、
(がっつ OR ガッツ) (石松 OR いしまつ OR イシマツ)
=(がっつ 石松) OR (がっつ いしまつ) OR (がっつ イシマツ) OR (ガッツ 石松) OR (ガッツ いしまつ) OR (ガッツ イシマツ)
長いですね。でも、この長いのがキュッと短縮できるなら…と思って、式の展開の方法を思い出して実践してみてはいかがでしょうか。(文字だけで説明するのは骨なので割愛)

少し複雑なワードを検索するとき注意してほしいこと

みっつ注意してほしいところがあります。

ひとつ目は、右辺の()内、ふたつの単語が半角スペースでつながっているのがわかると思いますが、これが引き起こす問題です。例えば右辺第1項の意味は「『ガッツ』と『石松』が含まれているツイートを検索する」という意味になり、場合によっては「バイトの石松くん、ガッツが足りなさすぎワロタ」みたいな「ガッツ石松」という単語が分断されているツイートも引っかかってしまいます。

ふたつ目は残念なお知らせですが、ハッシュタグについてはこの方法で検索することはできません。ハッシュタグでこのようなゆらぎ対応したいときは、「ビール」のときのようにひとつひとつ打ち込んでゆくしかないのです。つらいですね。

最後みっつ目、これはORで繋ぐ単語(今回の場合はガッツとか石松とか)がもう少し長い場合、Twitterのシステム側で勝手に単語を分断されるケースがあります。

「エロマンガ先生」で検索した場合を例に挙げると、検索結果には「エロマンガ先生可愛い」はもちろんですが「先生にエロマンガもらった~」みたいなツイートも引っかかることがあります。これが意に反する場合は「"エロマンガ先生"」のように半角のダブルクォーテーションでくくってください。

ダブルクォーテーションでくくることで、Twitterはそれを単語と認識してくれるようになります。不安であれば、すべての単語をくくることをおすすめします。

まとめ

長くなりましたが伝えたいことは以上です。Twitterで検索するだけなんですが、奥が深いというがTwitterのクセが強いというか。今後の検索機能のアップデートに期待しましょう。

質問があればTwitterまでよろしくお願いします。